2010-12-22

一年の総括:後編

他にやる事があるだろ~!と言う心の声を聞きながら、続きをアップしてしまいます (^^;
と言うことで、、今年の後半に出合った動物達を紹介していきます~♪

トップバッターは、、7月の大雪山でであったエゾシマリス。じっくり観察するのは初めてでした。可愛いですね~ (^^;  天気は生憎でしたが、幸せな気分で山を下りてきました♪


海の日の連休、、再びオーストラリア北西部/キンバリーと呼ばれる地域に幻のグールディアンフィンチ(コキンチョウ)を探しに行って来ました。ペットショップでは割とポピュラーな種類ですが、、野生のものは絶滅寸前。。ちょっと記憶が曖昧ですが、、推定個体数は2500羽以下となっていたと思います。
幸運にも探し当てる事が出来たのですが、、この色合い、、あり得ないですね♪ 綺麗!!


帰国後、、再び京都御苑へ。 6月末は卵だったアオバズクの雛も、この時は羽も生え揃っていました。やはり幼鳥だけあって表情があどけないですね~


記憶がゴチャゴチャになっているのですが、、この前後の週末、近所(奈良県南部)の山に行ってアマゴを見てきました♪ ・・・までは良かったのですが、、、シュノーケルを持って行くのを忘れたので、、マスクをつけた状態で素潜りしながら写真を撮る羽目に・・・(笑)


明けて8月。。
暑さも厳しくなる頃ですが、、再び道東に行って来ました。目的は野付半島に夏場集まるゴマフアザラシと知床/羅臼のシマフクロウ&マッコウクジラ。
初めて見る野生のゴマフアザラシはめっちゃ可愛かったです~


そして、、柏島へ。
随分久しぶりでしたが、、やっぱり面白いです♪♪♪
写真はペガススベニハゼですねー


次の週末は、、京都北部の川へ。学生の頃から通っている川なのですが、、水が綺麗&色々な生物が見られるので、行き場所に困ったらついつい足が向いてしまいます (^^;
この時出会った中で「おぉっ!」と思ったのが、、オヤニラミの稚魚♪ 孵化後、大して時間が経っていないようで滅茶苦茶小さい!!!! なんでこんな時期にいるの~?って疑問もありましたが、、可愛い!


9月、、まだまだ残暑が厳しい頃です
避暑がてら立山に行ってライチョウを見てきました♪ 日本で見るのは初めて! 意外な程、人を恐れず目の前をのんびりと草を食べながら移動してました。
次は、、換羽中のところを見てみたいです (^^;


その翌週(?)、再び京都の川へ♪♪
何気に石をめくって見るとオオサンショウウオの幼体を発見! いてもおかしくない環境ですが、いざ見つけると、やはりビックリしてしまいます (^^;


その後、、シルバーウィークの連休を利用してオーストラリア北部準州/ノーザンテリトリーにあるMt. Borradaileへ。
前回(G.W.)に行った時は雨季の終わりで、そこら中に水があったのですが、今回は乾季の終わり。あれだけあった水の大部分がなくなり、生物達は残った水場に集結してました。
特に圧巻だったのが、、カササギガンやオーストラリアツルの群!! 目の前を凄い数の鳥達が羽ばたいている様には、ただ圧倒されるばかりでした。
写真はオーストラリアツルです


その後、、クイーンズランド州/ラミントン国立公園へ。ここはオーストラリアでも有数の降雨地帯だそうで、、温帯雨林が広がっていました。なので、、ノーザンテリトリーや西オーストラリア、南オーストラリアの山林とは随分雰囲気が違ってました。
ここで一番印象に残っているのは、、写真のフウチョウモドキです。こんな色をした鳥、、いないですよね~


帰国した次の週末(10月最初の週末)、、再び京都の川に行ってました(笑)
今回はNexusD70をD90用に改造したハウジングを持って。。
かなり寒くて長居しませんでしたが、、やはり二世代も違うカメラは使い勝手が随分違いますね (^^;
こちらはその時に撮ったシマドジョウです~


体育の日の三連休は奄美大島へ。いつもながらマッタリとフィッシュウォッチング&撮影をしてました。特筆すべきは、好みのニセスズメの仲間を各種見れたこと! 
こちらはリュウキュウニセスズメのメスです。繁殖期の雄の姿も是非見てみたいですね~


その後は二週間ほどドイツに出張へ。。。出歩く時間があまりありませんでしたが、、結構な数のマガモを結構見かけました。皆警戒心0!! 野生なんだし、もうちょっと人を警戒した方がいいんじゃない?と思ったほどでした(笑)


帰国する頃には11月近くになってました。 そして、須江へ。クルマダイやらハナゴンベやら見ましたが、、密かにお気に入りだったのがコチラ。ウミショウブハゼ属の一種です。


そして連休を利用してエスペランスへ!! 念願の海は、、想像以上に熱い海でした♪ 言葉では書き表せないですが、、とにかく、面白~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!!!!


そして、、12月。年末の渡航先も野生動物の宝庫なので、、どんな出会いがあるか楽しみです♪♪

こうやって見返してみると、、「今年はあまり出歩かなかったな」と思っていた割に、結構色々行ってた事に気付きました (^^; 来年もアクティブであり続けたいです~

2010-12-21

一年の総括:前編

早いもので2010年ももう終わりですね (^^;
時間が経つのが早いな~と改めて実感してます

さて、、12/23(木)から1/5まで二週間ほど出歩く予定にしているので、ちょっと早いですが、この1年にどんな出会いがあったかザ~ッと書いていきたいと思います
一つ一つのネタが長いので、、今日、明日の二回に分けて書いていきます♪

トップバッターは昨年末~今年の年初のオーストラリア南部。
この一年は自分にとってつくづくオーストラリア年だったなぁと思います。田舎に行くと人もいいし、動物も警戒心が少なく間近で見れるし、、と言うことで、かなりはまりました

こちらは去年のクリスマスに出合ったタスマニアンデビル@タスマニア/クレイドル山。
原因不明の奇病が蔓延していて個体数が激減しているそうですが、、元気な姿を見ることが出来ました~ いや~それにしても可愛かったです


お次は、、、巨大な塩の湖。ゲイドナー湖@南オーストラリア州
真っ白に見えているもの全てが塩の結晶です (^^; 湖の上は真っ白なので、、、サングラスがないと眩し過ぎ!でした。地球には色々な場所があるんだなぁ~と実感した瞬間でもありました


こちらは、、元旦に出合ったニュージーランドオットセイ@南オーストラリア/カンガルー島。とにかく可愛い!! つぶらな瞳で見つめられると・・・


そして1月の三連休、、今度は真冬の釧路湿原に向かいました。
そこで出合ったのは、、、、オジロワシ! くぅ~格好いい!!の一言でした (^^;


こちらは、、、どこかに遠征した訳ではなく、、近所で撮ったカワセミ。実は結構色々な場所に生息しているんですよね。とは言え、、この色、綺麗ですよね~ 日光が当たっていたらもっと良かったんですけど (^^;


その後、、海外出張でアメリカ東海岸に行ったのですが、、そこで出合ったのはリス(何リスかは分かりません・・・)でした。この辺ではリスは相当ポピュラーな動物のようで、、街中の公園とかに行くと大抵います。あ、、こちらはワシントンDCのホワイトハウス近くに居てた子♪


出張から戻ってきた時には既に2月。。今度はポルトガルにフラリと遊びに行って来ました。
何かを見に行った訳ではないのですが、、忙しい毎日から離れ、ぷちスローライフを楽しんできました。。。近くの海にいる、まだ見ぬハナダイ(Anthias anthias)の事を思いつつ。。。

因みに、、Anthias anthias、、腹ビレがピヨ~ンと伸びて格好いいですよね~ 是非実際にこの目で見てみたいです♪
関係ありませんが、こちらは太平洋も臨む事ができるペーな宮殿です。コテコテですが、、凄く印象的です♪


月末には再び真冬の道東へ。。。根室/風蓮湖まで遠征したものの、、オオワシがたわわに成るワシの木は遠めでしか見れませんでした。。(警戒心が超強かったので、、近寄ると飛び去ってしまうので。。。)
とまぁ、、少し残念な事もありましたが、、タンチョウの求愛ダンス等は堪能できて満足でした


3月に入ってからは、、花粉を恐れて家に篭りがち。。。週末は、、せいぜい家の近所や京都で鳥を観察するくらいでした。
こちらはその時に撮ったルリビタキ@京都植物園。綺麗ですよね~


そして春分の日の連休。学生の頃から見たいと思っていたタカへを見るべくニュージーランドへ。この鳥、、一時は絶滅したと考えられていました。。その後、、NZ/南島のフィヨルドランドで辛うじて生き残っている個体が発見され、大事に保護されています。個体数は大分回復したものの、、それでも200羽程度。
現在は、フィヨルドランドの極一部と、外来の動植物を完全に駆除した島でしか見られません。

なので、、一日に人数限定でしか発行されない島の入島許可証を手配し、NZ/北島南部にあるカピティ島に行ってきたのでした。 初めて見るその姿には、、、本当に感動しました!


4月に入ってからは、、出張やら何やらでフィールドにはあまり出れず、、近所の山に春の花を見に行った程度。。。こちらはショウジョウバカマです。


そして、G.W.。 年末年始に出合ったガイドさんが、この時期ガイドをしていると言う場所に遊びに行って来ました。そこはオーストラリア北部準州/ノーザンテリトリーにあるMt. Borradaileです。
考えてみたらサバンナ気候の場所に行くのは初めて。今まで見ていたオーストラリアとは全く違う自然がそこにはありました。
こちらはゴアナと現地で呼ばれているオオトカゲの仲間です。


その後、、カカドゥ国立公園にも行き、色々と生物を見てきました。Mt Borradaileと合わせると相当な種類&数の動物を見たのですが、、凄く印象に残っているのはワラビーのボクシング。(ワラビーの名前は、、、忘れました。。。) 雄同士の戦いの筈なんですが、、妙に微笑ましく見えました (^^;


5月。。日本は初夏。
・・・と言うことで、、近所の山にヤマセミと言う鳥を探しに行って来ました。見事に玉砕しましたが、、代わりにホオアカを発見。この写真、「華」はありませんが、、初夏だな~と思えるので結構お気に入りです♪ 


6月。。。
1月、2月についてしまった北海道熱が抑えられず、、知床半島(羅臼)に行って来ました。目的は、、シマフクロウ。大きい!!格好いい!!に尽きますねぇ
ついでながら、、ホエールウォッチングもしてザトウクジラを長時間見たのですが、、それより印象に残っているのが、、、クルーズ船でAQUASのステッカーを貼っている人を発見した事でした (^^;
柏島から遠く離れた場所でAQUASのステッカーを見るなんて想像すらしていなかったので驚きでした(笑)


その後、、再びニュージーランドまで強行軍で固有の鳥達を観察しに。。。本当はシャチorクジラ各種も見る予定だったのですが、、船の故障で出航できず。。。
とは言え、、固有の鳥達は色々と見ることが出来ました♪ 現地でHihiと呼ばれているシロツノミツスイです。この鳥も離れ小島を除くNZ全土で絶滅した過去を持っていて、今でも野生の状態で観察出来る場所は少ない鳥です。鳴き声が綺麗でした


6月の最後は、、、京都御苑で見かけたアオバズク。こんな街中でもアオバズクが子育てをしているんですね~


・・・とまぁ、、今年の前半はこんな感じでした。
ん???魚の写真がないじゃん!ってツッコミがあるかもしれませんが、、何と前半は川にも海にも行ってませんでした。。。やっぱりアレもコレも欲を出すと、、何かが中途半端になっちゃいますねぇ

つづく

2010-12-20

縞々寝巻烏賊

無理矢理、日本語にすると、、こんな感じ(笑)???
英名は、、ストライプパジャマスクイッドです。

このイカも見たかった生物の一つです。 
・・・もっとも、、オーストラリア南東部/ニューサウスウェールズ州で撮影された写真しか見た事がなかったので、エスペランスで見られるとは思っていませんでしたが(笑)

さて、、このイカ、、ナイトダイブ中に見ました。
イメージ通り体も小さく、白地に黒い縞々模様が何とも可愛らしかったです ヾ(*´∀`*)ノ




で、、実際に見て驚いた事が一つ。。。


このイカ、、砂に潜るのが好きなんですね~
ストロボやらライトの光が嫌なせいか(?)、あれよあれよと言う間に砂に潜ってしまいます (^^;

以下、砂に潜る一連の写真です~






底砂は細かく、潜りやすい事もあったせいか、5~10秒程度で完全に砂に潜っていたように思います。
正面写真ばかりだったので、、最後に横から撮った写真も貼り付けておきます。こうやって見ると、何となく、にぎり寿司のシャリっぽい。。。ですね(笑)


2010-12-17

熱い思いは。。

クニマス再発見のニュースのおかげか、淡水魚探索熱が復活しそうな感じです (^^;
そんな訳で、、今日は昔に撮った熱い魚の写真を紹介したいと思います♪

それは、、ハリヨ。

こちらは6年程前、近畿地方のとある河川で撮った雄の写真です。



この魚はトゲウオ科と言うグループに属するのですが、、何れの種も水温の低い水中でしか生きる事ができません。具体的には年平均水温が20℃を越える水域には分布していません。

こちらは雌です


関西に住んでいる人はイメージが湧くと思うのですが、関西の夏はかなり暑いです。渓流域を除くと、川の水温もかなり高くなります。


が、、ハリヨは遊泳力がそれほどあるわけでもなく、、巣を作って産卵をする事もあって、、渓流域には生息出来ません。(流れがある場所で巣を作っても、すぐに流されてしまうので)



水温が一年中低く、水の流れがない場所はどこか??
・・・それは湧水地なんです

そんな訳で、、ハリヨは湧水地のみに生息しています。
もっと言うと、、滋賀県と岐阜県の一部の湧水地でのみ確認されています。(以前は三重県の一部にも生息していますが、、、こちらは絶滅した模様。。。)



さて、、このハリヨには面白い習性があります


それは、、、



繁殖期に雄の頬が真っ赤になり、他の雄や青&赤色をした物体(釣り用の浮きとか)に対して非常に攻撃的になります。なので、、ハリヨの縄張り近くに赤と青の物体を近づけるとボコボコ突っついて来ます (^^;

こちらは婚姻色を出した雄です

こっちは巣の作っているところ。肝臓(だったかな?)から分泌される粘液を使って水草等を接着して巣を作ります
(雄は巣を作り、雌を巣に誘い込み産卵した後で、卵の世話をします)








他にも色々と理由があってトゲウオの仲間は、昔から動物行動学等の研究題材になってました。
記憶が曖昧ですが、、子供の頃に読んだ動物行動学者(コンラート・ローレンツ)の本にもトゲウオの事が書いてあって、僕もその頃から名前だけは知っていたのでした。


さて、、、学生の頃、僕は友達と毎週の用に近畿各地の河川に行って魚類の分布を調べてました。研究と言う程のものではなく、ただの趣味レベルのものでしたが、その時に運よく生息地を見つけ、初めて対面したのでした!♪
小さな魚なのですが、体の作りが非常に精巧で、他の日本産淡水魚にはない趣があり、「渋いな~」と思いました (^^;
これが10年ほど前の事なのですが、、その時の事は今でもハッキリと覚えています ('ω'*)

そして数年後、ダイビング&水中写真を始めてから、再び生息地を訪れ、なんとか写真に収めたのでした~

こちらは婚姻色を出しかけ(?)の雄。繁殖自体は春と秋がピークなのですが、僕が訪れたのは盛夏だったので、、婚姻色をバリバリだしている雄は一尾しかいてませんでした。


が、、この生息地、、写真を撮った2年後に環境が破壊されてしまいハリヨは姿を消しました。。。
もともと生息地が限られている上に、生息できる環境が限定されているので、、ちょっとした環境の変化で絶滅する危険が非常に高いのです。。。

因みに、、、昔は京都や兵庫にミナミトミヨと言う同じくトゲウオ科の一種が生息していました。が、、こちらは既に絶滅したと言われてます。。


そんな訳で、、ハリヨを取り巻く環境は厳しいのですが、、クニマス再発見のニュースを見て久々に未知のハリヨの生息地&ミナミトミヨ探しを再開しようかな~なんて思ってます♪

AQUAS忘年会の翌日、奇しくもトゲウオの本「トゲウオ、出会いのエソロジー」を買ったばかりですし (^^;
誰か一緒に探してみませんか??