Jettyでのダイビングを終え、桟橋にある水場(↓の写真に写っている台の様なもの)でダイビング器材を洗っていると、、海の中から勢いよく黒い物体が飛び出してきました!
ん???? 何何何何何~~???と思ってみるとオットセイらしき姿が。。。
このオットセイ(マンプクちゃん♪)、、釣り客がここで魚を捌いて海に捨てる内臓やらを目当てに居ついているようなのですが、、器材を洗っているのを魚を捌いているのと勘違いしたようで、、盛んに愛嬌を振りまいてました (´ω`)
その様子はサーカスのアシカそのもの・・・ (^^;
って事で、、是非是非お近づきになろう~と僕も海に入ったのですが、、間近で見ると予想以上に大きく、、かなり腰が引けてしまいました(笑)
さて、、、このオットセイを見ていて「あれれ?」と思った事がありました。と言うのもの、、、この辺で見られるオットセイ(ニュージーランドオットセイ)は岩場で見られる事が多く、ビーチなどではあまり見られないんです。
更にややこしいのが、、オーストラリア南岸には似たような海獣が三種も住んでいるんです。。
一つ目がオーストラリアアシカ。
↓の三枚の写真は、、エスペランスから1500kmほど東にあるカンガルー島で見た子達。。
最初の二枚は若い雄です
こちらは雌ですね
こちらはエスペランスから1000km程東にあるエアー半島(ベアード湾)で見かけた子。。
こちらはパースの南にあるロッキングハム近くの島で見かけた子。。
写真を見て気付いたかもしれませんが、、オーストラリアアシカは基本的に砂地に上陸し、岩場に上陸する事は殆どありません。
さてさて、、次にこの辺で見られる海獣は、、ニュージーランドオットセイです
その名の通り、、ニュージーランド近海(南島中心で、現在北島では繁殖してません)とオーストラリア南岸に広く生息してます。
で、、オーストラリアアシカと違って岩場が好みのようで、、上陸するのは殆どが岩場です。
こちらはカンガルー島で見かけた雄
こっちは、、ニュージーランド/オタゴ半島で見かけた個体
何故かビーチに上陸してますけど、、、こっちもニュージーランド/オタゴ半島で見かけた子。
こちらはニュージーランド/フィヨルドランドで見かけた群
NZ/南島北東部のカイコウラで見かけた子♪
んん??? オーストラリアアシカもニュージーランドオットセイも似てるじゃん!
この二種、確かに似てます。。。
現地で教わった簡単な識別方法はと言うと、、、、
・オーストラリアアシカ: 犬みたいな顔をしている
・ニュージーランドオットセイ: 顔が尖っている(英語でStickyと言ってました)
そう言われると、、ニュージーランドオットセイの方が顔が尖がってますね~ でも、、微妙??
これだけでも大変なのに、、オーストラリア南岸には更にオーストラリアオットセイと言うオットセイが生息してます (^^;
生憎、、個体数が激減し、現在はタスマニア近海&オーストラリア南東岸にしかいないので、エスペランスでは見かけることはありません。。(と言うか、、、実物を見たこともありません。。。)
因みに、、アフリカ南部にはオーストラリアオットセイと近似(同種?)のミナミアフリカオットセイと言う種が生息してます。
参考までに写真を載せておくと、、
喜望峰近くの港で見かけた個体はこんな感じで、、
外洋に面した岩場にコロニーがあったのですが、、そちらはこんな感じです
う~~ん、、、オットセイだけあって顔が尖っている??
ついでなので、、その他のアシカやオットセイの事も書いちゃいます (*´∀`)
まずは、、、ニュージーランド南島~亜南極諸島に生息しているニュージーランドアシカ。
こちらはニュージーランド南島/オタゴ半島で見た立派な雄です。。オットセイと違って顔が尖っていませんね~
こちらは南島南岸のケトリンズコーストで見かけた雌。う~ん、、確かに尖ってない。。
お次は、、アルゼンチンで見かけたオタリア。分類的にはオットセイ亜科ではなく、アシカ亜科に属しているので、、見た目もアシカに近い・・・と言った感じでしょうかね。
こちらは南米最南端の島/フエゴ島で見かけた雄。
こっちは雄&雌3頭 。近くに砂浜がなかったせいか、、岩場に上陸してました
こっちはパタゴニア北部/バルデス半島で見かけた雄。
こうやって見ると、、確かにオットセイほども顔が尖ってないですね~
と言っても、、犬っぽい顔にも見えませんけど (^^;
お次は、、ガラパゴスアシカ
ガラパゴス諸島で最も古い島、エスパニョーラ島で見かけた立派な雄。アングルが悪いですが、、顔は尖って見えますねぇ
こっちは雌。う~ん、、確かに犬っぽい。。それにしても気持良さそうに寝てますね~
ラビダ島近くの水中で見かけた雌。確かに犬っぽいなぁ
サンクリストバル島で見かけた親子? こっちも顔は似たような感じですね
はい! 実はガラパゴスにはアシカに加え、オットセイも生息してます。と言うことで、、ガラパゴスオットセイです。
ガラパゴスアシカに比べると体はかなり小さく、個体数はかなり少ないそうで、、↓の様な岩場にしか上陸しないとのことでした。
こちらはサンチアゴ島で見かけた子ですが、、う~ん、、確かに顔は尖っている?
サンタクルス島北東の断崖近くで見かけた個体。似たような顔をしてますね~
、、、と、、気付いた方もいるかもしれませんが、、アシカ、オットセイの紹介をしてますが、、アザラシは一種も登場してません (^^;
実はアザラシはアザラシ科に属していて、、アシカ、オットセイはアシカ科に属していて、分類的には結構離れているのでした。。
因みに、、アザラシとアシカ&オットセイの見分け方は結構簡単です♪
アザラシ:耳がない。なので頭がツルんとしてます (^^;
前肢が発達してないので、、陸上では歩けない。。クネクネ体を動かして動きます~
アシカ&オットセイ: 耳がある
前肢、後肢を使って歩けます~
アザラシの仲間はあまり見た事がないのですが、、何種か紹介しておくと、、、
こちらはワモンアザラシ(たぶん)
アイスランドで見かけたのですが、、全身を見れなかったので本当にワモンかどうかは怪しいです。。
お次はゴマフアザラシ
こちらは北海道の野付半島で今夏撮った子達です
実は北海道ではアザラシが色々見れるんですよね~
最後はミナミゾウアザラシ
何れもアルゼンチン/バルデス半島で撮ってます
訪れた時期にしては珍しく雄も見れました♪ 頭が真っ赤なのは他の雄と喧嘩して流血したんじゃないか・・・って事でした。
現地で教わったオタリアとの識別法は、、、
オタリア: 体の色が茶色っぽい
ミナミゾウアザラシ: 体の色が死体の様に青白い
・・・との事でした。。。(笑)
・・・・と、、、マンプクちゃんの話から随分それてしまいましたが、、、色々と写真を比べてみて思ったのは、、マンプクちゃん・・・やっぱりオーストラリアアシカっぽい、、、って事でした (^^;
何か中途半端な結果なので、、、、ちゃんと識別法をチェックしてみます。。
後記:マイミクさんからオーストラリアアシカの特徴を教えて頂き、オーストラリアアシカであると確認できました♪
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